【読書感想文】パークハイアットホテルで本当にあった自信を持てない僕に勇気をくれた7つの物語」
パークハイアットホテルでバトラーとしてVIPをはじめ数多くのお客様をおもてなししてきた奥武志さんの、実際にホテルであった実話をベースとした本です。
そんな接客のプロが書かれた本なので、「感動のお・も・て・な・し」とか「こうすればお客様に喜ばれる鉄則」といったノリなのかと思いましたがどちらでもなく、実話が奥さんの当時のリアルな心境と共に語られると共に、エピソードに関わった方々への感謝の言葉が綴られています。
とにかく読みやすいです。ちょっとでもつまんない内容だと途端に文字が目に入ってこなくなるワガママ目の自分でもすんなり読める。(笑)が頻出したりガイジンさんのしゃべりがカタカナなのも臨場感溢れる感じになっていていいんです。
それでもってすごく勇気づけられるんです。パークハイアットのバトラーまで勤め、今ではセミナーを開催すれば即満席。どんな完璧超人かと思いきや昔は人見知りで自信がなくてその場しのぎで人生生きてきた。だからパークハイアットに入った当時は失敗ばかり。
そんな奥さんが職場の同僚やお客様を通じてどんどん成長していく過程を、読者は本を読みながら追体験する感覚なのだ。
例えば自分がお客様の為に、と思ってやったことがお客様に認められなくてムカつく(笑)そしてそれが自分の独りよがりであった事に気付く。
この過程がリアルに描かれているからこそ「自分でも変われるかな?成長出来るかな?」って前向きな思考が作られるところがこの本の最大の魅力なのかもしれません
「自信なんてなくてもいいのです」
自信がなければ何事も出来ないのではと我々は考えがち。でも自信は数多くの経験がもたらすおまけと考えると、まずは動いてみよう、成長しよう思えようになる。
なお、勉強する気配を見せない受験生の母の立場としては、「就職したら奥さんのようになるのかな」と子供の将来に限りない未来を感じられるようになる点でもお勧めです(笑)
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